洗濯機使用時にブレーカーが落ちる原因には、同じ回路での電気の使いすぎや洗濯機本体の故障、漏電、電源コードやコンセントの異常などがあります。
また、洗濯開始直後や脱水・乾燥時など、ブレーカーが落ちるタイミングによっても原因を判断する手掛かりが得られます。
本記事では、洗濯機を使うとブレーカーが落ちる主な原因や種類別の見分け方、自分で確認できるポイント、修理や点検を依頼する目安について解説します。
洗濯機を使うとブレーカーが落ちる主な原因
洗濯機を使用したときにブレーカーが落ちる原因は、電気の使いすぎだけではありません。
同じ回路でほかの家電を使用している場合の過電流や、洗濯機本体の不具合、漏電、電源コードの損傷なども考えられます。
まずは、洗濯機を使用した際にブレーカーが落ちる原因を確認していきましょう。
同じ回路で複数の電気製品を使用している
洗濯機とほかの家電を同じコンセントや回路で使用すると、回路の許容範囲を超えてブレーカーが落ちる場合があります。
例えば、洗濯機の近くでドライヤーや電気ヒーターなどを同時に使用している場合は注意が必要です。
洗濯機の電源は、製品の定格や取扱説明書に従って適切なコンセントへ接続することが推奨されています。延長コードやタコ足配線を避けるよう指定されている機種もあるため、使用前に取扱説明書を確認しましょう。
そのため、ほかの家電と同じ回路で使用している場合は、接続状況を確認してください。
家庭全体で契約アンペア数を超えている
洗濯機以外にも複数の家電を同時に使用し、家庭全体の電気使用量が契約容量を超えると、アンペアブレーカーなどが作動する場合があります。
特に、エアコンや電子レンジ、ドライヤー、衣類乾燥機など消費電力の大きい家電を同時に使用している時間帯は注意が必要です。
この場合は洗濯機そのものに異常がなくても、家全体が停電することがあります。
まずは消費電力の大きい家電を同時に使わないようにして、症状が改善するか確認してください。
洗濯機本体に故障や不具合が起きている
ほかの家電を使用していない状態でも、洗濯機を動かすたびにブレーカーが落ちる場合は、本体に不具合が起きている可能性があります。
日立では、洗濯機のみを使用している状態でもブレーカーが落ちる場合について、本体の不具合が考えられるため点検を相談するよう案内しています。
また、運転開始時や脱水時など特定の動作で毎回落ちる場合も注意が必要です。
症状を確認するために何度も運転せず、使用を中止してメーカーや販売店へ相談しましょう。
洗濯機や配線で漏電している
洗濯機内部や電源コード、住宅側の配線で漏電すると、漏電ブレーカーが作動して住宅全体の電気を遮断する場合があります。
漏電は本来通るべき経路以外へ電気が流れてしまう状態で、感電や火災につながるケースも考えられます。
特に洗濯機は水を使用するため、漏電した場合の感電対策として適切な接地も重要です。
漏電ブレーカーが洗濯機を使うたびに落ちる場合は、何度も復旧させず専門業者へ点検を依頼してください。
電源コードやコンセントに異常がある
洗濯機本体だけでなく、電源コードや電源プラグ、コンセントの異常によってブレーカーが落ちることもあります。
例えば、コードが家具などに挟まれて損傷している場合や、プラグやコンセントが変色・異常発熱している場合は注意が必要です。
また、延長コードやタコ足配線を使用している場合は、正常に電力を供給できていない可能性もあります。
東芝も、コードの損傷やプラグの異常発熱、ブレーカーが落ちる状態を使用中止と点検が必要なサインとして挙げています。
洗濯機使用時に落ちるブレーカーの種類から原因を確認する
洗濯機の使用中にブレーカーが落ちる場合は、どの種類のブレーカーが作動したかによって原因を絞り込めます。
まず、アンペアブレーカーが落ちて家全体が停電した場合は、エアコンや電子レンジなどを含む家庭全体の電力使用量が契約アンペア数を超えた可能性があります。
一方、洗濯機周辺など一部だけ停電した場合は、配線用ブレーカーが作動しており、同じ回路での電気の使いすぎや洗濯機・配線のショートが発生しているのかもしれません。
また、漏電ブレーカーが落ちる場合は、洗濯機本体や電源コード、建物側の配線で漏電している可能性があります。
そのため、ほかの家電の使用を減らしてもブレーカーが落ちる場合や、漏電ブレーカーが繰り返し作動する場合は使用を控え、専門業者へ点検を依頼しましょう。
洗濯機の動作によってブレーカーが落ちる原因が異なる場合もある
洗濯機の使用中にブレーカーが落ちる場合は、どのタイミングで症状が起こるかによって原因を絞り込めることがあります。
まず、電源投入や運転開始の直後に落ちる場合は、電源回路や洗濯機内部の異常のほか、ほかの家電との同時使用による容量超過が考えられます。
一方、脱水時や乾燥運転中に落ちる場合は、本体で回路や回線などの不具合が起こっていることが考えられます。
ほかの家電を止めても同じ工程で繰り返しブレーカーが落ちる場合も、運転を中止し、発生するタイミングを伝えてメーカーや販売店へ点検を依頼してください。
洗濯機でブレーカーが落ちたときに確認したいポイント
洗濯機を使用してブレーカーが落ちたときは、すぐにスイッチを戻すのではなく、どのような状況で起きたのか確認してください。
落ちたブレーカーの種類や同時に使用していた家電、洗濯機の運転工程などを確認すると、原因を絞り込みやすくなります。
洗濯機を使用した際にブレーカーが落ちた時は、以下のポイントを確認しましょう。
ほかの家電を同時に使用していないか確認する
洗濯機の運転中にブレーカーが落ちた場合は、エアコンやドライヤー、電子レンジなど消費電力が大きい家電を同時に使用していなかったか確認しましょう。
家庭全体で電気を使いすぎた場合はアンペアブレーカーが、洗濯機と同じ回路へ負荷が集中した場合は配線用ブレーカーが作動する可能性があります。
シャープや日立も、洗濯機使用時にブレーカーが落ちる場合は、ほかの電気機器を同時に使用していないか確認するよう案内しています。
延長コードやタコ足配線を使っていないか確認する
洗濯機の電源プラグを延長コードへ接続したり、ほかの家電とタコ足配線したりしている場合は、電源の取り方を見直しましょう。
日立では、洗濯機で延長ケーブルやタコ足配線を使用している場合、壁のコンセントへ直接電源プラグを差し込んで確認するよう案内しています。
また、シャープも定格15A以上のコンセント回路へ単独で接続するよう示しています。
ただし、コンセントに焦げや変色などがある場合は、自分で差し直さず使用を中止してください。
焦げ臭さやプラグの発熱・変色がないか確認する
洗濯機でブレーカーが落れるだけでなく、電源プラグやコンセントが異常に熱い、変色している、焦げ臭いといった症状がある場合は注意が必要です。
東芝では、電源コードやプラグが異常に熱くなる状態や、プラグ・コンセントの変色、ブレーカーが落ちる状態について、使用を中止して点検・修理を依頼するよう案内しています。
そのため、異常が確認できた場合は何度も電源プラグを抜き差ししたり、自己流でコードを補修したりしないでください。
水漏れやアース線の状態も確認する
洗濯機周辺で水漏れが起きている場合は、電気設備へ水分がかかっていないか注意してください。
また、洗濯機には漏電時の感電を防ぐためにアース線を取り付けることが重要です。
日立では、洗濯機から漏電した際に電気を地面へ逃がす役割があるとして、アース線を必ず取り付けるよう案内しています。
アース端子がない場合には、電気工事業者による接地工事が必要になる場合があります。
洗濯機でブレーカーが落ちたときの対処法
洗濯機でブレーカーが落ちた場合は、原因によって対処方法を変える必要があります。
同時に使用している家電が多い場合は、その家電を止めて電気の使用量を減らすことで改善することがあります。
洗濯機の使用時にブレーカーが落ちたときは、以下の対処法をお試しください。
同時に使用している家電を減らす
アンペアブレーカーや配線用ブレーカーが電気の使いすぎによって落ちた場合は、同時に使用している家電を減らしてから復旧する方法があります。
例えば、洗濯機を使用している間はドライヤーや電気ヒーターなど消費電力の大きい家電の使用を避けてください。
また、同じコンセントや回路に複数の家電を接続している場合は、洗濯機を適切な回路で単独使用することも重要です。
電気の使用量を減らしても落ちる場合は、容量不足以外の原因を疑いましょう。
洗濯機だけでも落ちる場合は使用を中止する
ほかの電気製品を使用していない状態でも洗濯機の運転によってブレーカーが落ちる場合は、本体の不具合が疑われます。
日立も、洗濯機のみを使用していてもブレーカーが落ちる場合は、本体の不具合が発生している可能性があるとして修理相談を案内しています。
そのため、何度も運転して症状が再現するか確かめる必要はありません。
洗濯機の使用を中止し、ブレーカーが落ちるタイミングや異音などの状況を整理してメーカーや販売店へ相談してください。
漏電ブレーカーが落ちた場合は専門業者へ相談する
漏電ブレーカーが作動した場合は、洗濯機本体だけでなく建物側の配線などでも漏電している可能性があります。
東京電力パワーグリッドでは、安全ブレーカーをすべて切ったうえで漏電ブレーカーを入れ、安全ブレーカーを1つずつ戻して問題の回路を確認する方法を紹介しています。
ただし、異臭や水濡れなどがある場合や操作に不安がある場合は、自分で確認する必要はありません。
また、漏電が疑われる回路を特定できても自分で修理せず、電気工事店へ点検を依頼してください。
洗濯機でブレーカーが落ちるときにやってはいけないこと
洗濯機を使うたびにブレーカーが落ちる場合は、原因が解消されていない可能性があるため、何度もブレーカーを上げ直して運転を繰り返してはいけません。
特に、漏電やショート、洗濯機本体の不具合が原因であれば、再通電によって感電や事故につながるおそれがあります。
また、原因を確認するために洗濯機のカバーを外したり、分電盤の内部を自分で分解・修理したりすることも避けましょう。
そのため、利用者が確認する範囲は電源コードやプラグなど外側の状態にとどめ、同じ症状が再発する場合は使用を中止してください。
そして、洗濯機本体の異常はメーカーや販売店、配線や分電盤の異常は電気工事業者などの専門家へ点検を依頼しましょう。
洗濯機でブレーカーが何度も落ちる場合は修理・点検を依頼しよう
洗濯機を単独で使用してもブレーカーが繰り返し落ちる場合は、本体故障や住宅側の電気設備に異常がある可能性があります。
まず、洗濯機だけで症状が出る場合はメーカーや販売店へ相談し、落ちるブレーカーの種類や発生する運転工程、異音や焦げ臭さ、エラー表示の有無を伝えましょう。
一方、漏電ブレーカーが落ちる場合や、洗濯機を外しても異常が続く場合は、配線や分電盤など住宅側の設備が原因の可能性もあるため、電気工事業者による点検が必要です。
また、賃貸住宅では建物側の設備に原因があるケースも考えられるため、業者を手配する前に管理会社や大家へ連絡し、対応方法を確認してください。
まとめ|洗濯機でブレーカーが落ちるときは原因に合わせて安全に対処しよう
洗濯機を使うとブレーカーが落ちる原因には、家庭全体や一部回路での電気の使いすぎ、洗濯機本体の故障、漏電、電源コードやコンセントの異常などがあります。
まずはどのブレーカーが落ちたのか、ほかの家電を同時に使用していたかを確認しましょう。
ほかの家電を停止しても洗濯機だけでブレーカーが落ちる場合は、本体の不具合が疑われるため、何度も運転せずメーカーや販売店へ相談してください。
また、漏電ブレーカーが繰り返し作動する場合は、洗濯機だけでなく住宅側の配線などにも原因がある可能性があります。
特に、焦げ臭さや電源プラグの異常発熱・変色、水濡れなどが確認できる場合は使用を続けないことが大切です。
自分で洗濯機や分電盤を分解・修理せず、原因に応じてメーカーや電気工事業者などへ点検を依頼しましょう。