ブレーカーが落ちた直後に焦げ臭いニオイやプラスチックが焼けたようなニオイを感じた場合は、単なる電気の使いすぎではない可能性があります。
コンセントや配線、家電、分電盤などで異常発熱やショートが起きていることもあるため、安易にブレーカーを戻すのは避けてください。
特に煙や火花、異音、変色なども見られる場合は注意が必要です。
本記事では、ブレーカーが落ちて臭いがするときに考えられる原因や対処法、ブレーカーの種類による原因の違い、再発を防ぐポイントについて解説します。
安全を確保したうえで対処できるよう、ぜひ参考にしてください。
ブレーカーが落ちて焦げ臭いときはすぐに戻さない
ブレーカーが落れた後に焦げ臭いニオイがする場合、原因を確認せずにブレーカーを上げるのは避けましょう。
東ブレーカーから焦げ臭いニオイや異音がする、または一部が溶けている場合には、ブレーカーを操作してはいけません。
電気設備の異常が疑われる状況では、電気を復旧することより安全確保を優先してください。
ブレーカー自体から臭う場合は触らない
分電盤に近づいた際に焦げ臭さが強くなる場合は、ブレーカー本体や分電盤内部で異常が起きている可能性があります。
「ジジジ」「パチパチ」といった異音や、ケースの変色・溶けなどを伴うケースは特に注意が必要です。
内部の状態を確かめるために分電盤のカバーを外したり、ブレーカーを何度も入り切りしたりしないでください。
ブレーカーそのものから臭う場合は操作を避け、電気工事店などへ相談しましょう。
煙や火花が出ている場合はその場から離れる
焦げ臭いニオイだけでなく、煙や火花、炎などが確認できる場合は、電気設備のトラブルがすでに発火へ進んでいる可能性があります。
危険な場所へ近づいてコンセントや分電盤を触るのは避け、安全な場所へ移動してください。
火災が発生している場合は、速やかに119番へ通報することが重要です。
臭いが消えてもすぐに使用を再開しない
しばらくして焦げ臭さがなくなったとしても、原因が解消されたとは限りません。
通電が止まったことで発熱が収まり、一時的にニオイが弱くなっている可能性もあります。
特に、ブレーカーが落ちる直前に異音がした、コンセントが熱かった、特定の家電を使っていたといった場合は、そのまま使用を再開しないでください。
ブレーカーが落ちて臭いがする主な原因
ブレーカーが落れる原因には電気の使いすぎだけでなく、ショートや漏電などがあります。
さらに、焦げ臭いニオイを伴う場合は、コンセントや電源コード、家電、分電盤などで異常な発熱が起きている可能性も考えなければなりません。
以下では、ブレーカーが落ちて臭いがする主な原因を詳しく見ていきましょう。
コンセントや電源コードがショートしている
電源コードが家具に挟まれて傷ついたり、強く折れ曲がったりすると、内部の導線に異常が起こる場合があります。
ショートすると大きな電流が流れるため、配線用ブレーカーが作動する原因にもなるのです。
また、コードやプラグ部分で発熱が起きると、被覆や樹脂が焼けて焦げ臭いニオイが発生することもあります。
傷や焦げがあるコードはショートしている可能性があるため、そのまま使用しないようにしましょう。
コンセントやプラグでトラッキング現象が起きている
長期間差したままのプラグ周辺にほこりや水分がたまると、トラッキング現象によって発火することがあります。
トラッキング現象とは、プラグの刃の間に電流が流れて火花放電を繰り返し、周辺が炭化して出火につながる現象です。
家具の裏や冷蔵庫、テレビ周辺など、普段抜き差ししないコンセントではほこりがたまりやすくなります。
焦げや変色があるコンセントは使用せず、専門家に状態を確認してもらってください。
家電製品の内部で異常が起きている
エアコンや電子レンジ、暖房器具など、使用していた家電の内部でショートや部品の劣化が起きた結果、ブレーカーが落れることもあります。
特定の家電を動かすたびにブレーカーが作動する場合は、その機器の使用を中止しましょう。
また、異常発熱や焦げ臭いニオイなどが見られる場合にも発熱・発火のおそれがあるため、使用を中止します。
再確認のため何度も電源を入れるのは避けてください。
分電盤やブレーカーが劣化している
長期間使用している分電盤では、ブレーカーや端子などの部品が劣化し、不具合が生じる場合があります。
また、古くなった漏電ブレーカーでは経年劣化によって正常に作動しなくなる可能性もあります。
ブレーカー周辺から焦げ臭い、異音がする、一部が変色・変形しているといった症状がある場合は、ブレーカーを上げ直すだけで済ませず、分電盤を含めた点検を依頼しましょう。
落ちたブレーカーの種類から原因を確認しよう
家庭の分電盤には複数のブレーカーがあり、どれが落ちたのかによって考えられる原因が異なります。
家庭全体の電気使用量が多い場合に作動するもの、漏電を検知するもの、各回路を過電流やショートから守るものなどがあります。
以下では、落ちたブレーカーの種類ごとに原因の確認方法を見ていきましょう。
アンペアブレーカーが落ちた場合
アンペアブレーカーは、家庭全体で契約容量を超える電気を同時に使用した際に作動します。
例えば、エアコンや電子レンジ、ドライヤー、電気ヒーターなどを一度に使った場合です。
ただし、単純な電気の使いすぎだけであれば、通常は焦げ臭さが発生するとは限りません。
ブレーカーが落ちると同時に焦げ臭い場合は「容量オーバーだった」と決めつけず、コンセントや家電などに変色や異常がないか確認しましょう。
漏電ブレーカーが落ちた場合
漏電ブレーカーは、家電や屋内配線などから電気が漏れていることを検知すると作動します。
水や湿気の影響を受ける機器や屋外設備などが原因となる場合もあります。
また、漏電ブレーカーが落れたうえに焦げ臭いニオイがする場合は、安全装置が作動した可能性も考えて慎重に対応してください。
問題のある回路を特定した後は、その回路を使用せず、電気工事店などへ点検を依頼することが推奨されています。
配線用ブレーカーだけが落ちた場合
複数並んでいる小さな配線用ブレーカーの一つだけが落ちた場合、その回路で電気を使いすぎたか、ショートなどが起きた可能性があります。
例えば、同じキッチンの回路で電子レンジや電気ケトルなどを同時に使用すると、容量を超える場合があります。
一方、焦げ臭いニオイやコードの焦げを伴っている場合はショートも疑われるため、該当する家電やコンセントを再び使用しないでください。
ブレーカーが落ちて臭いがするときに確認するポイント
安全を確保できている場合は、臭いがどこから発生しているのかを、触ったり分解したりせず確認しておくと原因究明に役立ちます。
分電盤、家電、コンセント、電源タップなど、ニオイが強かった場所やブレーカーが落ちる直前に使っていた機器を記録しておきましょう。
以下では、ブレーカーが落ちて臭いがするときに確認するポイントを解説します。
なお、煙や異常な発熱、水濡れが見られる場所には近づかず、専門家へ確認を依頼してください。
どこから臭いがしていたのか確認する
ブレーカーが落ちた直後の状況を思い返し、分電盤付近なのか、特定のコンセントなのか、家電の周辺なのかを確認します。
発生場所が分かれば、電気工事店やメーカーへ相談する際にも状況を伝えやすくなるでしょう。
ただし、「臭いの発生源を探すため」に分電盤を開けたり、焦げたコンセントへ顔を近づけたりする必要はありません。
外から見える範囲だけを確認し、焦げ・溶け・煙などがあれば近づかないようにしてください。
直前に使用していた家電を確認する
電子レンジを動かした瞬間やエアコンを運転した直後など、特定の家電を使用したタイミングでブレーカーが落ちた場合は、業者へその情報を伝えてください。
家電本体だけでなく、電源コードやプラグ、接続しているコンセントに問題がある可能性もあります。
原因確認のために何度も同じ家電を動かすのは避けましょう。
異常なニオイや発熱がある家電は、使用を中止してメーカーや販売店などへ相談することが大切です。
コンセントや電源タップの変色を確認する
安全に目視できる範囲で、コンセントや電源プラグ、電源タップに黒ずみや茶色い変色、溶けなどがないか確認してください。
配線器具の異臭や変色は、事故につながる異常のサインとなる場合があります。
また、電源タップには接続できる最大消費電力が決められているため、多くの家電を接続することも避けなければなりません。
異常が見つかった配線器具は、再び使用せず交換や点検を依頼しましょう。
焦げ臭いトラブルを繰り返さないための対策
ブレーカーが落ちるトラブルを防ぐには、原因に応じた対策が必要です。
単純な電気の使いすぎであれば使用する家電を分散させることで改善できますが、焦げ臭さを伴う場合は設備や機器の異常も考えなければなりません。
また、コンセント周辺のほこりや傷んだコードを放置すると火災につながることがあるため、日頃から電源周辺の状態を確認しましょう。
以下では、焦げ臭いトラブルを繰り返さないための対策を解説します。
消費電力の大きな家電を同時に使用しない
電子レンジやドライヤー、IHクッキングヒーター、暖房器具などは消費電力が大きく、複数を同時に使用するとブレーカーが落ちる原因になります。
家庭全体だけでなく、一つの配線用ブレーカーにつながる回路へ負荷を集中させないことも重要です。
ただし、使用する家電を減らしてもブレーカーが落ちる、または焦げ臭いニオイが続く場合は、電気の使いすぎ以外に原因がある可能性があります。
コンセントやプラグ周辺のほこりをためない
テレビや冷蔵庫など、長期間差したままになりやすい電源プラグは、周囲にほこりがたまっていないか定期的に確認しましょう。
ほこりに水分などが加わることでトラッキング現象が起こり、発火につながる場合があります。
掃除するときは家電の取扱説明書などに従い、安全を確保した状態で行ってください。
また、コンセントやプラグが変色している場合は、単に汚れを落として使い続けるのではなく、点検を検討しましょう。
傷んだ電源コードや電源タップを使い続けない
電源コードを家具の脚で踏んだり、強く折り曲げたり、束ねたまま無理に使用したりすると、コードへ負担がかかります。
外側に大きな傷がなくても内部が損傷している場合があるため、異常な発熱や変色、焦げ臭さがあるコードは使用を中止してください。
また、電源タップの最大消費電力を超える使い方にも注意が必要です。
配線器具の事故防止策としてコードへの無理な力や最大消費電力を超えた使用を避けましょう。
まとめ|ブレーカーが落れて臭いがするときは無理に復旧させない
ブレーカーが落ちた直後に焦げ臭いニオイやプラスチックが焼けたようなニオイがする場合は、電気の使いすぎだけでなく、ショートや漏電、コンセント・電源コードの異常、家電の故障などが考えられます。
特にブレーカーや分電盤そのものから焦げ臭いニオイがする場合や、異音、変色、溶けなどが確認できる場合は注意が必要です。
このような状態ではブレーカーを操作しないようにしましょう。
また、コンセントにたまったほこりや水分によるトラッキング現象、傷んだ電源コードなどが発火につながる場合もあります。
なお、臭いが消えたからといって、問題が解消されたとは限りません。
焦げ臭さを伴ってブレーカーが落ちた場合は、何度もブレーカーを上げ直したり、原因と思われる家電を繰り返し動かしたりせず、電気工事店などへ点検を依頼しましょう。