「新日本電工 詐欺」と検索される理由は?注意喚起された手口や逮捕報道を解説
「新日本電工 詐欺」と検索すると、不要な電気工事や高額請求に関する消費者庁の注意喚起、2026年8月に報じられた逮捕事件などが表示されます。
消費者庁は2026年2月12日、「新日本電工」と称する事業者について、虚偽・誇大な広告表示や不実告知に該当するおそれのある行為を確認したとして、消費者安全法に基づく注意喚起を公表しました。電気トラブルで依頼した消費者へ不要な工事を実施し、数十万円を請求されたとの相談が多数寄せられていたとされています。
さらに2026年8月26日には、壊れていない分電盤の交換工事を行い、6人から318万4,000円をだまし取った疑いで男5人が逮捕されたと報じられました。工事時には「関東電気緊急隊」や「新日本電工」などの名称を使っていたとされています。なお、警察は5人の認否を明らかにしておらず、刑事責任が裁判で確定した段階ではありません。
本記事では、「新日本電工 詐欺」と検索される背景や確認されている手口、同名企業との違い、電気工事を依頼する際の注意点について解説します。
※本記事は、2026年8月27日時点の情報をもとに作成しております。
「新日本電工 詐欺」と検索される背景
「新日本電工 詐欺」という検索が増えている背景には、2026年2月の消費者庁による注意喚起と、同年8月の分電盤交換を巡る逮捕報道があります。ただし、「新日本電工」という名称を持つ企業や事業者は複数存在しており、名称だけを見て特定企業を詐欺事件と結び付けることは適切ではありません。特に東証プライム上場の新日本電工株式会社は、電気工事を行う同名会社とは無関係であると公式に発表しています。
消費者庁が2026年2月に注意喚起を公表した
消費者庁は2026年2月12日、「新日本電工」と称する事業者について、不要な電気工事を実施して料金を請求する事例が確認されたとして注意喚起しました。2024年12月以降、停電などのトラブルでインターネット検索から業者へ依頼した消費者から、必要のない工事を行われ、数十万円を請求されたとの相談が各地の消費生活センター等へ多数寄せられていたとされています。調査では、虚偽・誇大な広告表示や不実告知に該当するおそれのある行為も確認されました。
2026年8月には分電盤交換を巡って5人が逮捕された
2026年8月26日、実際には壊れていない分電盤について「故障している」「このままでは火事になる」などと説明して交換し、6人から合計318万4,000円をだまし取った疑いで男5人が逮捕されました。被害者は自宅の電気に不具合が生じた際、インターネット検索で見つけた電気会社へ連絡していたと報じられています。工事の際には「関東電気緊急隊」や「新日本電工」など複数の名称を使用していたとされています。
どのような手口が確認されている?
消費者庁の公表資料や逮捕報道では、停電などで困っている消費者の不安につけ込み、本来は必要のない分電盤交換などを勧める手口が確認されています。また、ウェブサイト上では信頼できる事業者であるかのような表示が行われていたとされ、消費者が正規の電力会社などと関係があると誤認する可能性も指摘されています。突然の停電では冷静に判断しにくいため、工事の必要性や料金を十分に確認することが重要です。
分電盤が故障していると説明して交換を勧める
逮捕報道では、訪問した業者が「分電盤が焦げている」「このままでは火事になる」などと説明し、必要のない交換工事を契約させた疑いが報じられています。さらに、住人へ知らせず正規の電力会社へ復旧を依頼し、電力会社の作業によって電気が戻ったにもかかわらず、自分たちの分電盤交換によって復旧したように見せかけていたとされています。緊急性を強調されても、その説明だけで高額な交換工事を即決しないことが大切です。
ウェブサイト上の表示で信頼できる業者のように見せる
消費者庁は、「新日本電工」と称する事業者がウェブサイト上で東京電力グループと取引があるかのような表示などを行っていたことを確認しています。また、停電の復旧には消費者宅の工事が必要であるかのように説明し、不要な工事を行っていたとしています。そのため、検索結果の上位に表示されていることや、ウェブサイトに大手企業を連想させる表示があることだけで信用できる業者とは判断できません。会社概要や所在地、連絡先なども確認してください。
約9億円すべてが詐欺被害額と確定したわけではない
FNNの報道では、警察が関係する会社の銀行口座について、2024年から2025年にかけて約9億円の入金を確認し、余罪を調べているとされています。ただし、この約9億円は確認された口座への入金額であり、その全額が詐欺によって得られた被害金と確定したわけではありません。現時点で逮捕容疑として報じられているのは、6人から合計300万円以上をだまし取ったとされる事件です。記事で金額を扱う際は、確定した被害額と捜査中の入金額を区別する必要があります。
警察が余罪について捜査していると報じられている
報道では、逮捕された5人が東京や神奈川など関東の1都6県で犯行を重ねていた可能性があるとして、警察が余罪を捜査しているとされています。また、複数の会社名を時期によって使い分けていた可能性も報じられました。ただし、捜査段階の情報には今後変更される可能性があります。そのため、現時点では「約9億円を詐取した」と断定せず、「約9億円の入金が確認され、警察が余罪を調べている」と表現するのが適切です。
上場企業の新日本電工株式会社とは別会社
「新日本電工」という名称から、東証プライムに上場する新日本電工株式会社を連想する方もいますが、同社は今回問題となっている電気工事事業者とは別会社です。新日本電工株式会社は2026年2月18日、自社へ電気工事に関する問い合わせが寄せられていることを受け、電気工事を事業として実施しておらず、電気工事を行う同名会社とは関係がないと公表しました。検索する際は、名称だけではなく会社情報まで確認する必要があります。
新日本電工株式会社は電気工事を事業として実施していない
東証プライム上場の新日本電工株式会社は、自社の公式サイトで「新日本電工株式会社」を社名とする会社が複数存在すると説明しています。そのうえで、問い合わせが寄せられている電気工事会社とは関係のない別会社であり、自社では電気工事を事業として実施していないことを明確にしています。同社は2025年3月にも同様のお知らせを公表しているため、「新日本電工 詐欺」という検索結果だけを根拠に上場企業と事件を結び付けないよう注意してください。
電気工事を依頼する際に注意したいポイント
停電やブレーカーの異常などが突然発生すると、できるだけ早く復旧してくれる業者を探したくなるでしょう。しかし、緊急時ほど料金や工事内容を確認しないまま契約しやすくなります。消費者庁も、類似の手口では名称を変えて同じような勧誘が行われる場合があるとして、特定の事業者名だけではなく手口そのものへ注意するよう呼びかけています。検索結果だけを信用せず、停電原因や工事の必要性、料金を確認してから契約してください。
高額な工事をその場で即決しない
「今すぐ交換しないと火事になる」などと不安をあおられても、必要性を確認できない高額工事をその場で契約することは避けましょう。分電盤交換が本当に必要なのか、どの部品に異常があるのか、作業費や部品代はいくらなのかを確認してください。また、説明に疑問がある場合は別の電気工事業者へ相談し、複数の意見や見積もりを比較する方法もあります。停電原因が住宅内ではなく電力会社側にある可能性もあるため、地域の停電情報も確認するとよいでしょう。
広告や会社名だけで信用できる業者と判断しない
検索広告やウェブサイトに「安心」「即日対応」などと表示されていても、それだけで業者の信頼性を判断することはできません。消費者庁が注意喚起した事例でも、ウェブサイト上で信頼できる業者のように見える表示が問題視されました。そのため、会社名だけではなく、所在地や法人情報、料金体系、見積もり内容などを確認することが重要です。大手電力会社との関係を示す説明がある場合も、必要に応じて公式サイトなどから事実関係を確認してください。
トラブルに遭った場合は消費生活センターなどへ相談する
不要と思われる電気工事を行われたり、事前説明と大きく異なる金額を請求されたりした場合は、事業者とのやり取りを保存したうえで消費生活センターなどへ相談してください。契約書や領収書、見積書、作業前後の写真、広告画面などを残しておけば、相談時に状況を説明しやすくなります。また、犯罪被害の可能性がある場合は警察への相談も検討しましょう。1人で事業者と交渉を続けるのではなく、公的な相談窓口を利用することが重要です。
事業者との契約内容や支払い記録を保存する
高額請求などのトラブルが発生した場合は、契約書や見積書、領収書を捨てずに保管してください。また、事業者が複数の名称を使用している可能性もあるため、ウェブサイトの名称やURL、電話番号、振込先、担当者名なども記録しておくと役立ちます。インターネット広告から依頼した場合は、広告画面や料金表示をスクリーンショットで残す方法もあります。後から事実関係を整理できるよう、依頼から支払いまでの記録をまとめておきましょう。
まとめ|「新日本電工 詐欺」は同名企業との混同に注意しよう
消費者庁は2026年2月12日、「新日本電工」と称する事業者について、不要な電気工事や数十万円の請求に関する相談が多数寄せられているとして注意喚起しました。調査では、虚偽・誇大な広告表示や不実告知に該当するおそれのある行為も確認されています。
さらに2026年8月26日には、壊れていない分電盤を交換して6人から318万4,000円をだまし取った疑いで男5人が逮捕され、作業時に「新日本電工」などの名称を使用していたと報じられました。ただし、警察は認否を明らかにしておらず、現時点では捜査段階です。
一方、東証プライム上場の新日本電工株式会社は、問題となっている電気工事事業者とは無関係であり、自社では電気工事を事業として実施していないと公式に説明しています。
電気トラブルが起きた際は、検索広告や会社名だけで業者を判断せず、停電原因や工事の必要性、料金を確認してください。不安をあおられて高額な工事を勧められた場合も、その場で即決せず、必要に応じて別の事業者や消費生活センターなどへ相談することが大切です。