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ブレーカーのヒューズ交換は自分でできる?交換時の注意点や依頼すべきケースを解説

「ブレーカーのヒューズが切れたようだけれど、どうやって交換すればよいのか」と困っている方もいるでしょう。

現在の一般住宅で使われている安全ブレーカーには、通常、交換するためのヒューズはありません。

ヒューズ交換が必要なのは、主に古い住宅に残っている「安全器」などです。

本記事では、ブレーカーとヒューズの違いや、ヒューズ交換が必要になるケース、交換時の注意点、ブレーカー式へ交換するメリットについて解説します。

安全に交換を進めるための基礎知識を身につけましょう。

現在のブレーカーは基本的にヒューズ交換が必要ない

現在の住宅分電盤では、ヒューズ式の安全器に代わり、スイッチで入・切を操作できる安全ブレーカーが主流です。

東京電力パワーグリッドによると、昭和の時代には白い磁器製の安全器にヒューズを入れる方式が多く使用されていましたが、その後はヒューズ交換が不要な配線用遮断器へ移行しました。

そのため、「ブレーカーが落ちた=ヒューズを交換する」とは限らない点を最初に確認しましょう。

ヒューズは切れることで電気を遮断する

ヒューズは、回路へ一定以上の電流が流れた際に内部の金属部分が溶けて切れ、電気を遮断する部品です。

過電流が流れた状態をそのままにすると電線が発熱し、火災へつながるおそれがあるため、ヒューズが先に切れることで回路を保護します。

一度切れたヒューズは基本的に再利用できないため、新しいものへの交換が必要です。

ブレーカーは落ちてもレバーを戻して再利用できる

現在主流の安全ブレーカーは、過電流などを検知すると内部の機構によって回路を遮断します。

ヒューズのように部品そのものが溶ける仕組みではないため、電気の使いすぎなど原因を解消した後は、レバーを「入」に戻して再び使用できます。

ただし、レバーを戻してもすぐに落ちる場合は、ショートや設備の異常などが考えられます。

何度も復旧操作を繰り返さず、使用している家電を止めて原因を確認してください。

ヒューズ交換が必要なのは古いヒューズ式の安全器など

住宅でヒューズ交換が必要になる代表例は、古い分電盤に設置された「安全器」です。

安全器は白い磁器製などのケースにヒューズを組み込み、一定以上の電流が流れるとヒューズが切れることで回路を保護します。

築年数が長く、分電盤を一度も更新していない住宅では残っている可能性があります。

以下では、ヒューズの交換が必要な場合を見ていきましょう。

白い磁器製の安全器がある場合はヒューズ式の可能性がある

古い住宅の分電盤を開けた際、レバー式の安全ブレーカーではなく、白い磁器製の部品が並んでいる場合は安全器が使われている可能性があります。

こうした安全器の中にヒューズが入り、切れた場合は新しいヒューズへ交換しなければなりません。

一方、現在一般的な黒や白の小さなレバーが並んだ分電盤では、ヒューズ交換ではなくブレーカーを復旧させる方式です。

まず自宅の設備がどちらなのか確認しましょう。

家電や機器内部にもヒューズが使われている場合がある

住宅分電盤だけでなく、一部の家電や電子機器、制御装置などにもヒューズが使用されています。

ただし、すべての機器で利用者がヒューズを交換できるわけではありません。

製品によっては内部に組み込まれており、メーカー側が利用者による交換を想定していない場合もあります。

家電内部のヒューズが疑われる場合は、取扱説明書を確認し、分解が必要ならメーカーなどへ修理を依頼してください。

ヒューズが切れた原因を確認してから交換する

ヒューズが切れた場合は、新しいヒューズへ交換するだけで終わらせず、なぜ切れたのかを確認することが重要です。

原因が残ったまま交換すれば、新しいヒューズも再び切れる可能性があります。

以下ではヒューズが切れる原因を見ていきましょう。

電気の使いすぎによってヒューズが切れることがある

同じ回路で消費電力の大きい家電を複数使用すると、許容範囲を超えた電流が流れ、ヒューズが切れる場合があります。

旧式の安全器では一般的に15A程度のヒューズが使われ、同時に使用できる家電の容量も現在の安全ブレーカーより小さいケースもあります。

電子レンジや電気ケトル、ドライヤーなどを同時に使った直後に切れたのであれば、使用する家電を減らして負荷を分散させる必要があるのです。

ショートしている場合はヒューズを交換しても再び切れる

コードの損傷や家電内部の故障などによってショートが発生すると、一時的に大きな電流が流れ、回路を守るためヒューズが切れることがあります。

安全ブレーカーでも同様に、ショートした機器やコードを取り除かなければ再び遮断される可能性があります。

ショート時には原因となっているコードや機器をコンセントからを外すことが必要です。

焦げ、変色、異臭などが確認できる場合は、その機器を使用しないでください。

ブレーカーのヒューズ交換は自分でできる?

電気工事士法施行令では、600V以下で使用するヒューズを取り付けたり取り外したりする作業は「軽微な工事」とされており、その作業だけであれば電気工事士資格を必要とする電気工事から除外されています。

ただし、資格が不要だからといって、古い分電盤を誰でも安全に触れるという意味ではありません。

以下では、ブレーカーのヒューズ交換は自分でできるのかという疑問に回答していきます。

利用者による交換を想定したヒューズだけにする

自身で交換を検討できるのは、メーカーなどが利用者による交換を想定しており、交換方法や指定ヒューズが明確になっている場合です。

ヒューズは形状だけでなく、定格電圧や定格電流、遮断性能などを考慮して選ぶ必要があります。

選定時には、定格電圧や最大遮断電流、安全規格などを確認することが必要です。

適合するか分からない部品を見た目だけで選ばず、設備や製品で指定されたヒューズを使用してください。

古い住宅の安全器は無理に自身で交換しない

旧式の安全器では、ヒューズ交換の際に工具を使う製品もあります。

古い分電盤は部品や配線も経年劣化している可能性があり、作業場所によっては電源を切ったつもりでも充電部が残るケースがあります。

内部の構造が分からない、安全に電源を遮断できない、部品が焦げているといった場合は、自身で触れず電気工事店へ相談しましょう。

ヒューズを交換してもすぐ切れる場合は電気工事店へ相談する

新しいヒューズを取り付けてもすぐに切れる場合は、単なるヒューズの劣化ではなく、過電流やショートなど別の原因が残っている可能性があります。

同じ部品を何度も交換して復旧を繰り返すのではなく、家電や配線の状態を点検することが重要です。

また、分電盤から焦げ臭いニオイがする、変色している、異常な熱を感じる場合も使用を続けないでください。

住宅内部の配線やブレーカー交換などの電気工事は、有資格者へ依頼しましょう。

焦げや異臭がある場合は通電を続けない

安全器や分電盤の周辺に焦げ跡がある、焦げ臭いニオイがする、異常に熱くなっている場合は、接触不良や設備の劣化などが考えられます。

東京電力パワーグリッドでは、ブレーカーも長期間使用すると端子ねじのゆるみなどによって接触不良が生じ、過熱や焦げにつながることがあると説明しています。

異常が確認できる状態でヒューズだけ交換して使い続けるのは避け、電気工事店へ点検を依頼してください。

配線やブレーカー本体を交換する工事は資格が必要になる

ヒューズ単体の取り付け・取り外しは軽微な工事に含まれますが、住宅の固定配線を接続したり、分電盤内のブレーカーを交換したりする工事まで自由に行えるわけではありません。

住宅などの一般用電気工作物等に関する電気工事には、第一種または第二種電気工事士の資格が必要です。

古いヒューズ式設備を安全ブレーカーへ変更したい場合は、自身で配線を加工せず、資格を持つ電気工事士へ依頼してください。

古いヒューズ式ならブレーカー式への交換も検討する

何度もヒューズが切れる古い安全器を使用している場合は、ヒューズだけを交換し続けるのではなく、現在の安全ブレーカーを備えた分電盤への更新も選択肢です。

安全ブレーカーは過電流などで遮断されても、原因を解消すれば基本的にレバー操作で復旧できます。

また、現在の住宅分電盤では漏電ブレーカーなども組み合わせて使用され、漏電による感電や火災を防止する役割を持っています。

ヒューズを用意する手間を減らせる

旧式の安全器は、一度ヒューズが切れると新品へ交換するまで復旧できません。

予備のヒューズがなければ、その間は該当する回路で電気を使用できない点もデメリットです。

一方、安全ブレーカーでは、電気の使いすぎが原因であれば負荷を減らしたうえでレバーを戻して復旧できます。

総合的な観点で交換を検討するとよいでしょう。

古い分電盤は設備全体の更新時期も確認する

ヒューズ式の安全器が残っている住宅では、分電盤だけでなく周辺の電気設備も長期間使用されている可能性があります。

住宅分電盤に内蔵されるブレーカーについては、製造後約13年が更新の目安です

。

使用環境によって劣化状況は異なりますが、数十年前から分電盤を交換していない場合は、ヒューズだけでなく漏電ブレーカーや配線の状態も含めて点検してもらうとよいでしょう。

賃貸住宅のヒューズやブレーカーは管理会社へ確認する

ヒューズ式からブレーカー式へ変更する場合は、部品を1つ交換するだけではなく、分電盤や固定配線に関わる工事になる可能性があります。

賃貸物件では設備の所有者が入居者ではないため、電気工事店へ直接交換を依頼する前に管理会社や大家へ連絡してください。

また、築年数が長い集合住宅では、自室だけでなく建物側の配線や契約容量が関係する場合もあります。

設備の状況を管理者に確認したうえで、必要に応じて有資格者による点検や交換を進めることが大切です。

まとめ|古いヒューズ式設備は交換だけでなく分電盤の更新も検討しよう

現在の一般住宅では、ヒューズ交換が不要な安全ブレーカーが主流です。

そのため、分電盤のレバーが落ちただけであれば、まずヒューズを探すのではなく、電気の使いすぎやショートなどブレーカーが作動した原因を確認してください。

一方、古い住宅に残る安全器では、ヒューズが切れると新品への交換が必要です。

特に、ヒューズが何度も切れる、設備が焦げている、異臭がする、指定されたヒューズが分からないといった場合は、自身で交換を繰り返さないでください。

長年ヒューズ式の安全器を使用している住宅では、ヒューズだけを交換し続けるより、現在の安全ブレーカーや漏電ブレーカーを備えた分電盤へ更新したほうが使いやすくなる場合があります。

設備の年数や状態も確認し、必要に応じて電気工事店へ点検を依頼しましょう。

     

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