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割れたコンセントを放置するのは危険!3つのリスクや破損レベル別の危険度を解説

コンセントの差し込み口が割れているのを発見し、そのまま使い続けても大丈夫か不安に感じているかもしれません。
割れたコンセントは、見た目以上に深刻な事態を引き起こす可能性があります。
小さなひび割れだからと放置すると、火災や感電など、取り返しのつかない事故につながるおそれがあるからです。

本記事では、割れたコンセントが持つ危険性や、安全を確保するための応急処置を解説します。
破損レベル別の危険度や修理の範囲、予防策も紹介しますので、ぜひ安全な電気使用のための参考にしてください。

割れたコンセントを放置するのは危険!考えられる3つのリスク

コンセントが割れたり、ひびが入ったりした状態を放置するのは危険です。
まだ電気が使えるからと油断して使用を続けると、重大な事故を招きかねません。

コンセントの破損は、単なる見た目の問題ではなく、内部の配線や部品にまで影響が及んでいることも考えられます。
安全な生活を守るため、コンセントが割れた場合に潜む危険性を正しく理解することが不可欠です。

ここでは、考えられるおもな3つのリスクについて説明します。

  • 火事につながるショート
  • 感電してしまうおそれ
  • 家電製品の故障を招く

リスクを正しく理解し、事故を未然に防ぎましょう。

火事につながるショート

割れたコンセントの隙間から、ホコリや湿気が内部に入り込む可能性があります。
プラグとの間に溜まったホコリが湿気を吸うと、電気が流れる道(トラック)が形成されます。

これが火花を発生させ、発火に至る「トラッキング現象」と呼ばれる火災の原因です。
また、破損時の衝撃で内部の配線が傷ついていると、そこでショート(短絡)が発生するおそれもあります。
ショートが起きると大きな電流が流れ、配線が過熱して火災につながるため大変危険です。

感電してしまうおそれ

コンセントのプラスチック部分は、内部の電圧がかかっている金属部分から私たちを守る「絶縁体」の役割を担っています。
しかし、コンセントが割れて内部の金属部分(充電部)が露出してしまうと、その役割を果たせません。

露出した部分に誤って指や金属片が触れてしまうと、体に電流が流れ、感電する危険があります。
とくに小さなお子さまが、割れた部分に興味を持って触れてしまうと、火傷や心臓停止など、命に関わる重大な事故につながるかもしれません。

家電製品の故障を招く

割れたコンセントを使い続けると、内部の配線や端子部分の損傷がさらに進行することがあります。
その結果、コンセントに供給される電圧が不安定になるおそれも。
電圧が不安定な状態で家電製品を使用し続けると、製品の電子回路に負担がかかります。

最悪の場合、接続しているテレビや冷蔵庫、パソコンといった高価な家電製品が故障する原因にもなりかねません。
コンセントの異常は、家全体のリスクだけでなく、家財を守るためにも早期に対処する必要があります。

割れたコンセントはどこまで使える?破損レベル別の危険度

コンセントの割れと一口にいっても、その状態はさまざまです。
どのようなレベルの破損であっても「安全に使える状態ではない」と認識することが重要です。
とはいえ、破損の程度によって危険度や緊急性は異なります。

ここでは、コンセントの破損状態を3つのレベルに分け、それぞれの危険度について解説します。

  • カバーのみの小さなひび割れ
  • 差し込み口周辺の割れ
  • 内部が露出している破損

ご自宅のコンセントの状態と照らし合わせ、適切な判断を下すための参考にしてください。

カバーのみの小さなひび割れ

コンセントの一番外側にある化粧カバー(プレート)に、小さなひび割れが見られる状態です。
この段階では、内部の差し込み口自体に異常がないように見えるかもしれません。

しかし、このひび割れを放置することは推奨できません。
小さな隙間であっても、そこから湿気やホコリが内部に侵入しやすくなります。

これがトラッキング現象による火災の起点になる可能性があるからです。
ひび割れは時間とともに広がることも多いため、初期段階での対応が望ましいでしょう。

差し込み口周辺の割れ

プラグを差し込む穴の周辺が欠けたり、割れたりしている状態です。
このレベルになると、危険度は格段に上がります。

差し込み口は、プラグの刃を内部の金属端子に正確に接続するための重要な部分です。
この部分が割れていると、プラグが正常に差し込めず、接触不良を起こす可能性があります。

接触不良は異常な発熱を引き起こし、コンセント本体が溶けたり、火災が発生したりする原因となります。
割れた破片が内部に入り込み、ショートを引き起こす危険も考えられるでしょう。

内部が露出している破損

コンセントが大きく破損し、壁の内部やコンセント内部の金属部品が見えてしまっている状態です。
これはもっとも危険なレベルであり、緊急の対応を要します。

内部の金属部分は、電流が流れている充電部そのものです。
この部分が露出していると、指や物が少し触れただけでも即座に感電する、極めて危険な状態といえます。

決して素手で触れず、すぐにブレーカーを落としてください。
この状態での放置は、火災や感電事故に直結するため、一刻も早い専門家による修理が不可欠です。

コンセントが割れたらすべき応急処置

割れたコンセントを発見したら、火災や感電といった事故を未然に防ぐため、迅速かつ安全に応急処置を施す必要があります。
パニックにならず、正しい手順で対処することが大切です。

ただし、ここで紹介する方法は、あくまで専門家による修理が行われるまでの一時的な措置です。
根本的な解決にはならないことを理解しておきましょう。

安全を確保するために行うべき3つの応急処置は、以下のとおりです。

  • ブレーカーを落として安全を確保する
  • 破損部分を絶縁テープで保護する
  • コンセント保護カバーを取り付ける

これらの手順を参考に、落ち着いて対応してください。

ブレーカーを落として安全を確保する

割れたコンセントを発見したら、最初に行うべきことは、そのコンセントへの電力供給を遮断することです。

感電やショートを防ぐため、ご家庭の分電盤(ブレーカーボックス)を確認してください。
該当する部屋の安全ブレーカー(小さいスイッチ)か、漏電ブレーカー(テストボタン付きのスイッチ)を「切」にします。

これにより、コンセントに電気が流れなくなり、応急処置中の感電リスクをなくせます。
どのブレーカーか分からない場合は、家全体の主電源(アンペアブレーカー)を切っても構いません。

破損部分を絶縁テープで保護する

ブレーカーを落として電気が来ていないことを確認したあと、破損部分を保護します。
この際、電気工事に使用される「電気絶縁用ビニルテープ(絶縁テープ)」を使用してください。
布製のガムテープや養生テープなど、絶縁性能がないテープの使用はショートの原因となり大変危険ですので、使用しないでください。

絶縁テープで割れた箇所や内部が露出しそうな部分を覆い、ホコリや湿気が入らないようにしましょう。
ただし、これはあくまで一時しのぎの措置です。
内部の損傷は直っておらず、テープを巻いても安全が保証されるわけではないため、早急な交換が必要です。

コンセント保護カバーを取り付ける

小さなお子さまやペットがいるご家庭では、破損箇所に触れてしまう二次被害を防ぐ対策も有効です。
絶縁テープでの保護に加え、市販されている「コンセント保護カバー(コンセントキャップ)」を取り付けることをおすすめします。
これは、コンセントの差し込み口全体を物理的に覆うためのアイテムです。

これにより、お子さまが誤って指や物を差し込んで感電する事故を防げます。
ただし、これも根本的な修理ではないため、カバーを付けたからと安心せず、速やかに専門業者へ修理を依頼してください。

割れたコンセントの修理は自分でできる?

コンセントが割れたとき、「自分で修理できれば費用を安く済ませられるのに」と考える方もいるかもしれません。
しかし、コンセントの修理は電気工事に関わるため、専門的な知識と資格が必要です。
誤った方法で修理を行うと、かえって危険な状況を招くことになりかねません。
法律で定められたルールを守り、安全に修理を行うことがなによりも大切です。

ここでは、以下3つを解説します。

  • 自分で修理できる範囲
  • 資格が必要な工事の範囲
  • 無資格での修理による罰則

それぞれ見ていきましょう。

自分で修理できる範囲

電気工事の資格を持っていない方が自分で修理できるのは、コンセントカバー(プレート)の交換のみです。
コンセントカバーは、コンセントの内部構造には触れない表面の部品であり、その交換作業は電気工事には該当しません。
ドライバー1本あれば比較的簡単に交換可能なため、カバーにひびが入った、あるいはデザインを変えたいといった場合には自分で作業できます。

ただし、作業前には必ずブレーカーを落とし、通電していない安全な状態で行ってください。
また、カバーを外した際に、内部の配線に異常がないかも軽く確認しておくとよいでしょう。
少しでも不安を感じたら、無理せず専門業者に相談することが賢明です。

資格が必要な工事の範囲

コンセントの「差し込み口本体」の交換や、壁の内部にある配線を触る作業は、すべて「電気工事」に該当します。
これらの作業は電気工事士法に基づき、「第二種電気工事士」以上の国家資格を持つ者でなければ行ってはならないと定められています。

割れたコンセントの交換は、配線を一度取り外し、新しい本体に正しく接続し直す作業が必要です。
この作業には専門的な知識と技術が不可欠であり、資格者による安全な施工が法律で義務付けられています。

無資格での修理による罰則

もし電気工事士の資格がない方が、差し込み口本体の交換などを行った場合「電気工事士法」違反となります。
この法律(第3条、第14条)に違反すると、罰金や懲役などの罰則が科せられる可能性があります。

これは、不適切な工事が火災や感電といった社会的な危険を生じさせる可能性があるため、厳しく規制されているからです。
ご自身やご家族、さらには近隣住民の安全を守るためにも、無資格でのコンセント修理は決して行わず、必ず専門の業者に依頼してください。

コンセントのひび割れを防ぐための対策

コンセントの破損は、一度起こると修理の手間や費用がかかります。
なによりも、火災や感電のリスクを伴うため、日頃から破損させないように予防することが大切です。

ここでは、コンセントのひび割れや破損を防ぐための4つの対策を紹介します。

  • コンセント周りに物を置かない
  • プラグは根元を持って真っすぐ抜く
  • 定期的に点検・交換する
  • コンセントカバーで衝撃から守る

これらの習慣を身につけ、トラブルを未然に防ぎましょう。

コンセント周りに物を置かない

コンセントが割れる原因の多くは、外部からの物理的な衝撃です。
とくに、コンセントの前に家具や荷物を置いていると、物がぶつかったり、掃除機が当たったりする可能性が高くなります。

コンセント周りは常に整理整頓し、十分なスペースを確保するよう心がけてください。
頻繁に動かす家具や、掃除機のような家電製品を使用する場所のコンセントは注意しなければいけません。
物を置かないことで、衝撃による破損リスクを大幅に減らせます。

プラグは根元を持って真っすぐ抜く

プラグを抜く際、コードの部分を掴んで強く引っ張っていませんか?
この抜き方は、プラグやコードだけでなく、壁のコンセント本体にも大きな負担をかけます。

コードを斜めに引っ張る力は、コンセントカバーや差し込み口にテコの原理のように作用し、ひび割れや内部の損傷を引き起こす原因となります。
プラグを抜くときは、必ずプラグ本体の根元の部分を持ち、壁に対して真っすぐに引き抜く習慣をつけましょう。

定期的に点検・交換する

コンセントにも寿命があります。
一般的に、住宅用の電気設備は設置から約10年が交換の目安とされています。

10年以上経過したコンセントは、プラスチック素材が劣化してもろくなり、わずかな力でも割れやすくなるものです。
また、内部の金属部品も劣化し、接触不良や発熱を起こしやすくなります。
ご自宅のコンセントがいつ設置されたものか確認し、10年を目安に専門家による点検や交換を検討しましょう。

コンセントカバーで衝撃から守る

コンセントの位置が、どうしても家具の裏や人の往来が激しい場所にある場合、予防的に保護する手段も有効です。

たとえば、既存の化粧カバーよりも強度が高い素材(金属製など)のカバーに交換する方法があります。
また、コンセント全体を覆うタイプの「衝撃保護用コンセントカバー」も市販されています。

これらを活用し、物理的に衝撃が加わるのを防ぐことも、破損を未然に防ぐための1つの対策といえるでしょう。

信頼できるコンセント修理業者の選び方

電気工事業者は数多く存在するため、どこに頼めばよいか迷うかもしれません。
安全に関わる重要な作業だからこそ、技術と信頼のおける業者を選ぶことが不可欠です。

ここでは、安心して修理を任せられる業者を選ぶために、確認すべき3つのポイントを紹介します。

  • 電気工事士の資格があるか確認する
  • 対応の迅速さと丁寧さを確認する
  • アフターフォローの有無を確認する

詳しく見ていきましょう。

電気工事士の資格があるか確認する

コンセント修理業者を選ぶうえでもっとも重要なのが、「第二種電気工事士」以上の資格を持ったスタッフが在籍しているかという点です。
業者のホームページに「第二種電気工事士在籍」や「登録電気工事業者」といった記載があるか必ず確認しましょう。

資格の有無を明記していない業者や、問い合わせても曖昧な返答しかしない業者は避けるべきです。
資格は、国が認めた専門知識と技術を持っている証しです。
安心して工事を任せるための大前提として、この点は妥協しないでください。

対応の迅速さと丁寧さを確認する

電気のトラブルは、生活に直結する緊急性の高い問題です。
そのため、問い合わせをした際の業者の対応が迅速かつ丁寧であるかは、信頼性を見極める指標となります。

電話やメールでの問い合わせに対して、すぐに返信があるか、こちらの状況を親身にヒアリングしてくれるかを確認しましょう。
また、専門用語を多用せず、素人にも分かりやすい言葉で状況や作業内容を説明してくれる業者は、顧客目線での対応を心がけている証しです。

反対に、連絡が遅かったり、高圧的な態度を取ったりする業者は、実際の工事も雑になる可能性があります。
最初のコンタクトで感じる「安心感」は、業者選びにおいて大切な判断基準となります。

アフターフォローの有無を確認する

電気工事は、修理が完了したあとも安全に使い続けられることが肝心です。
万が一、修理後に再び不具合が発生した場合や、施工に問題があった場合に備え、アフターフォローや保証制度が整っているかを確認しましょう。

たとえば、「施工後1年間の保証」など、具体的な保証内容を明示している業者は信頼性が高いといえます。
修理費用だけにとらわれず、万が一の際にも誠実に対応してくれる業者を選ぶことが、長期的な安心につながります。

まとめ:コンセントが割れたら放置せず早めに専門家へ相談を

割れたコンセントの放置は、火災や感電につながるため危険です。
とくに内部が露出している場合は、すぐにブレーカーを落としてください。
コンセント本体の交換は「電気工事士」の資格が必須な専門作業です。
法律違反や事故を防ぐため、DIYは決して行わず専門家に相談しましょう。

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