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コンセント増設でDIYは危険?3つの基本工事や費用相場から業者選びまで解説

家電が増えて、コンセント周りが電源タップだらけになっていませんか?
特定の部屋でブレーカーが頻繁に落ちたり、延長コードが熱を持ったりすると火災も心配です。
使いたい場所にコンセントがなく、不便を感じている方も多いでしょう。
これらの悩みは、コンセント増設で解決できるかもしれません。

本記事では、コンセント増設の具体的な工事方法や費用相場、DIYの危険性を解説します。
安全な業者選びのポイントも説明しますので、快適な電気環境作りの参考にしてください。

コンセント増設が必要になるケースとは

コンセントの増設は、どのようなときに必要になるのでしょうか。
生活スタイルの変化や家電の増加に伴い、既存の設備では不便を感じる場面が増えてきます。

ここでは、コンセント増設を検討すべき具体的なケースを3つ紹介します。

  • 延長コードや電源タップの危険性
  • 家電の増加でコンセントが足りない
  • 使いたい場所にコンセントがない

これらの状況に心当たりがないか、ご自宅の環境を確認してみましょう。

延長コードや電源タップの危険性

コンセントが足りないとき、手軽な解決策として延長コードや電源タップ(たこ足配線)を使いがちです。
しかし、この使用方法には大きな危険が潜んでいます。

1つのコンセントから安全に使用できる電力は、合計1,500Wまでです。
たこ足配線で多くの家電を接続すると、この上限を超えやすくなります。
容量を超えると、コード自体が異常発熱して火災につながるかもしれません。

コンセントとプラグの隙間に溜まったホコリが湿気を吸い、発火する「トラッキング現象」のリスクも高まります。
安全のためにも、たこ足配線は根本的な解決策にはなりません。

家電の増加でコンセントが足りない

キッチン家電やスマートデバイス、テレワーク用の機材など、私たちの生活で電気を使う製品は増え続けています。

家を建てた当初は十分だと思っていたコンセントの数でも、数年経つと足りなくなるのはよくあることです。
とくにキッチンやリビングでは、複数の家電を同時に使えず不便を感じる場面も多いでしょう。

生活をより便利で快適にするためには、使用する家電の数に合わせてコンセントの数を最適化する必要があります。
家電の増加によるコンセント不足は、増設を考える大きなきっかけの1つといえます。

使いたい場所にコンセントがない

「ソファの横でスマホを充電したい」「デスク周りにもう1つ差し込み口が欲しい」など、使いたい場所にコンセントがないケースです。
家具の配置を変えたらコンセントが隠れてしまった、という場合もあるでしょう。
このようなとき、部屋を横切るように延長コードを這わせると、見た目が悪いだけでなく、足を引っかけて転倒する危険も伴います。

廊下や玄関、またはお掃除ロボットの基地にコンセントがあれば、日々の家事もスムーズになります。
生活動線や家具の配置に合わせて適切な場所にコンセントを増設することで、暮らしの利便性は格段に向上するでしょう。

コンセント増設の3つの基本工事

コンセントを増設するといっても、その工事方法は1つではありません。

ここでは、コンセント増設の代表的な3つの基本工事について解説します。

  • 既存コンセントの差込口を増やす交換工事
  • 近くの配線から分岐させる増設工事
  • 分電盤から専用回路を引く新設工事

それぞれの特徴を理解し、ご自身の目的に合った方法を選びましょう。

既存コンセントの差込口を増やす交換工事

もっとも手軽な方法が、既存のコンセントプレートを交換して差し込み口の数を増やす工事です。
たとえば、壁にある2口のコンセントを、3口や4口のプレートに交換します。
この作業は配線を新しく引く必要がないため、工事時間が短く、費用も比較的安価に抑えられるのがメリットです。

ただし注意点として、差し込み口の数が増えても、その回路全体で使える電気の総量(容量)は変わりません。
一般的に1回路あたり1,500Wの上限はそのままです。
そのため、消費電力の大きな家電を同時に使うための増設には不向きといえます。

近くの配線から分岐させる増設工事

「渡り配線」とも呼ばれ、近くにある既存のコンセントやスイッチの壁内配線から、電線を分岐させて新しいコンセントを設置する方法です。
分電盤から遠い場所でも、比較的安価にコンセントを増やせるのが特徴です。
たとえば、廊下や掃除機用のコンセントを増やす際によく用いられます。

この方法も、分岐元の回路と電気の容量を共有することになります。
分岐元のコンセントで消費電力の大きな家電を使っていると、増設したコンセントと同時に使用した際にブレーカーが落ちる可能性があるため注意が必要です。

分電盤から専用回路を引く新設工事

エアコンやIHクッキングヒーター、電子レンジ、食洗機など、消費電力が大きな家電製品のための増設方法です。
これらの家電は、ほかの機器と同じ回路で使うとすぐに容量オーバーになってしまいます。

そこで、分電盤(ブレーカー)からその家電専用の配線を新しく引き、独立した回路(専用回路)を設けます。
これにより、ほかの家電の使用状況にかかわらず、安定して大きな電力を使用可能です。
工事はほかの方法より大がかりになり、費用も高くなりますが、安全に大型家電を使うためには必須の工事です。

コンセント増設の仕上がりと費用を左右する2つの配線方法

コンセントを新しく設置する際、電線をどのように通すかという「配線方法」も重要な選択肢です。

ここでは、それぞれの配線方法の特徴を説明します。

  • 壁の中に配線を通す「隠蔽配線」
  • 壁の外に配線を這わせる「露出配線」

それぞれ見ていきましょう。

壁の中に配線を通す「隠蔽配線」

電線を壁や天井の内部、床下などに通して、外から見えないように設置する方法です。
最大のメリットは、配線が一切露出しないため、部屋の美観を損ねず新築時のようなスッキリとした仕上がりになる点です。

一方、デメリットとして、壁の中に配線を通すために壁に穴を開ける作業や、天井裏などでの作業が必要になることがあげられます。
そのため、工事の手間がかかり、後述する露出配線と比べて費用が高くなる傾向があります。

壁の外に配線を這わせる「露出配線」

既存の壁の表面に電線を這わせて設置する方法です。
電線がむき出しにならないよう、通常は「モール」と呼ばれる樹脂製の細いカバーで保護します。
この方法のメリットは、壁を大きく壊す必要がないため工事が比較的簡単で、費用を安く抑えられる点です。

デメリットは、壁や天井の表面にモールが通るため、どうしても配線が見えてしまい、お部屋の美観を損ねる場合があることです。
費用を抑えたい場合や、賃貸物件で壁に大きな加工ができない場合などに適した方法といえるでしょう。

コンセント増設はDIYできる?危険性と資格の必要性

工事費用を節約するために、ご自身でコンセント増設(DIY)を試みようと考える方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、コンセントの増設や交換作業は、専門的な知識と技術を要する危険な作業であり、法律でも厳しく規制されています。

ここでは、コンセント増設のDIYがなぜ危険なのか、そのリスクについて解説します。

  • コンセント増設には電気工事士の資格が必須
  • 無資格での工事は法律違反になる
  • 火災や感電など重大な事故につながる危険性

安易なDIYが取り返しのつかない事態を招く前に、必ず確認してください。

コンセント増設には電気工事士の資格が必須

結論として、コンセント増設のDIYはできません。
壁にコンセントを新設したり、既存のコンセント本体を交換したりする作業は、「電気工事」に該当します。
そして、この電気工事を行うためには、「第二種電気工事士」以上の国家資格が必須です。

電気工事士法により、電気工事の作業に従事できるのは、有資格者のみと定められています。
これは、配線作業の不備が火災や感電といった重大な事故に直結する危険性があるためです。

参考資料:一般財団法人電気技術者試験センター「電気工事士って知ってる?」

無資格での工事は法律違反になる

電気工事士の資格を持たない人が、見よう見まねでコンセント増設工事を行うことは、法律違反です。
電気工事士法には、無資格者が電気工事の作業に従事してはならないことが明確に記されています。

もしこの法令に違反して無資格で工事を行った場合、罰則として「懲役または罰金刑」が定められています。
「費用を少しでも安くしたい」という安易な考えでDIYを行うと、法律違反となり、結果的に大きな代償を支払うことになるかもしれません。

火災や感電など重大な事故につながる危険性

法律違反であること以上に、無資格工事には深刻な技術的リスクが伴います。
もっとも恐ろしいのは、火災と感電の危険性です。
配線の接続(結線)が不完全だったり、絶縁処理が不十分だったりすると、ショート(短絡)や漏電が発生します。

ショートした箇所は異常発熱し、壁の内部など見えない場所から出火する原因となります。
作業中に誤って電気が通っている線に触れれば、感電事故につながるでしょう。
これらのリスクを避けるためにも、電気工事は決してDIYで行わず、専門家に任せてください。

コンセント増設の費用はいくら?工事内容別の料金相場

コンセント増設をプロに依頼する場合、もっとも気になるのが費用相場です。

ここでは、工事内容別の具体的な料金相場と、費用が変動する要因について解説します。

  • 既存配線を分岐する場合
  • 分電盤から新規配線する場合
  • エアコンなど専用コンセントを増設する場合
  • 工事費用が変わる追加要因

大まかな目安を把握し、見積もりを依頼する際の参考にしてください。

既存配線を分岐する場合

近くにある既存のコンセントやスイッチの配線から分岐させて、増設する工事の費用相場です。
この方法は、比較的簡単な工事で済むことが多いため、費用も抑えやすい傾向にあります。

具体的な費用相場として、約1万2,000円からが目安です。
ただし、これはあくまで基本的な料金です。
配線を壁の表面に這わせる「露出配線」か、壁の中に隠す「隠蔽配線」かによっても料金は変わります。
分岐元から増設場所までの距離が遠い場合は、電線の材料費や作業費が追加でかかるでしょう。

分電盤から新規配線する場合

分電盤からまったく新しい配線を引いて、独立した回路のコンセントを新設する工事です。
消費電力の大きな家電を使わない場合でも、既存の回路に余裕がない場合などにこの方法が選ばれることがあります。

費用相場は、約1万6,000円からが目安です。
この工事は分電盤での作業と、増設場所までの長い配線作業が必要になるため、分岐工事よりも高額になります。
とくに、1階の分電盤から2階の部屋まで配線するなど、階をまたぐ場合は作業の難易度が上がり、費用もさらに高くなる傾向です。

エアコンなど専用コンセントを増設する場合

エアコンやIHクッキングヒーター、電気自動車(EV)の充電用など、特定の大型家電のために「専用回路」を新設する場合の費用です。

エアコン用の専用コンセント(100Vまたは200V)を露出配線で新設する場合、費用相場は約2万2,000円からとなります(配線10mまでの場合)。
また、トイレにウォシュレット用のコンセントを新設する場合は、約2万円から5万円が目安です。
EV充電用の屋外コンセント設置は、配線距離や分電盤の状況により、5万円から10万円以上かかる場合もあります。

工事費用が変わる追加要因

基本工事費のほかにも、現場の状況によって追加費用が発生する要因がいくつかあります。
まず、配線距離が長くなるほど、電線代と作業費が加算されます。

分電盤に新しい回路(ブレーカー)を追加する「空きスペース」がない場合は、分電盤自体を交換したりする必要があり、その費用が別途かかるでしょう。
このように、費用は現場の状況に大きく左右されるため、必ず事前に現地調査を依頼し、詳細な見積もりを取得することが重要です。

コンセント増設はどこに頼む?依頼先の種類と優良業者の見つけ方

ここでは、コンセント増設の依頼先と、信頼できる業者を見極めるためのポイントを紹介します。

  • 地域の電気工事業者
  • 家電量販店やホームセンター
  • リフォーム会社や工務店
  • 信頼できる業者の見極め方

目的や状況に合わせて最適な依頼先を選びましょう。

地域の電気工事業者

「街の電気屋さん」とも呼ばれる、地域密着型の電気工事の専門業者です。
最大のメリットは、電気工事に特化しているため専門性が高く、複雑な配線工事にも柔軟に対応してくれる点です。
自社で施工することが多いため、仲介手数料などがかからず、費用を比較的安く抑えられる傾向があります。

デメリットとして、業者数が多く、信頼できる業者を自分で探す手間がかかる点があげられます。
とはいえ、一度業者を見つければ、コンセント増設以外の電気トラブルが発生した際にも相談できる、住まいのパートナーとなってくれるでしょう。

家電量販店やホームセンター

ヤマダ電機やエディオンといった家電量販店や、カインズなどのホームセンターでも、コンセント増設工事を受け付けている場合があります。

メリットは、エアコンなどの大型家電を購入するのと同時に、設置に必要な専用コンセントの増設工事もまとめて依頼できる手軽さです。

ただし、実際の工事は提携している下請けの電気工事業者が行うケースがほとんどです。
そのため、中間マージンが上乗せされ、工事費用が地域の電気工事業者に直接頼むよりも割高になる可能性があります。
家電の購入とセットで手軽に済ませたい方に向いている選択肢といえるでしょう。

リフォーム会社や工務店

壁紙の張り替えや間取りの変更といった、住宅のリフォームを専門に行う会社です。
リフォーム会社に依頼する最大のメリットは、内装工事と「同時」にコンセント増設を行える点です。
たとえば、壁紙を張り替えるタイミングであれば、壁の中に配線を通す「隠蔽配線」もスムーズに行え、もっとも美しい仕上がりでコンセントを設置できます。

一方で、コンセント増設「のみ」といった単体の工事は、受けてくれないか、割高になる可能性が高いです。
あくまで、部屋全体のリフォームやリノベーションを計画しており、その一環としてコンセントの位置も見直したい、という場合に適した依頼先です。

信頼できる業者の見極め方

どの依頼先を選ぶ場合でも、最終的に信頼できる施工業者を見極めることが大切です。
安全な工事のためにも、以下を必ず確認しましょう。
チェック項目
確認内容
資格の有無
「電気工事士」の資格を持つスタッフが施工するか
見積もりの方法
現地調査を行い、書面で見積もりを提示するか
実績の確認
過去の施工実績が豊富か
保証の有無
工事後の不具合に対する保証やPL保険に加入しているか

とくに、電話やメールだけで確定金額を提示する業者は、あとから高額な追加費用を請求される可能性があるため注意が必要です。

まとめ:快適な暮らしのためのコンセント増設はプロに相談しよう

コンセント増設は、住環境の快適性や安全性を高めるうえで欠かせない工事です。
ご家庭の状況に応じた適切な工事を選択し、経験豊富なプロに依頼することで、安心して長く使える環境が手に入ります。

大阪や兵庫、京都の関西エリアで、コンセントのトラブルやブレーカーの問題など、電気周りの緊急工事が必要になった際は、ぜひ魚谷栄司にご相談ください。
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